おのれのくさりを知る

はやりではなくて、自分の好きなBLについて語り、自分の宝箱を作りたい。

ネタばれ:ふったらどしゃぶり When it rains,it pours第8回まで

2013/07/17 12:15に別所で書いたブログ。こちらに転載します。

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BLネタです。ネタばれを気にせず書いています。気になる方用に、ちょっと下にします。






BLも読みます。

WEBで、商業誌で書かれている作家の方の小説が、WEB小説マガジンfleurで連載されています。このfleurのテーマは濡れ場らしいです。


WEB小説マガジンfleur(フルール)

http://mf-fleur.jp/


その中で楽しみにしているのが、「ふったらどしゃぶり When it rains,it pours」(一穂ミチ)と「会社は踊る」(鳩村衣杏)です。今日は、前者について。


主人公萩原と半井とは、別々に好きな人がいる設定。萩原は彼女(かおり)と同棲しているし、半井は好きな男性(和章)と同居している。二人とも好きな相手と寝られなくて苦しんでいて、ひょんことからお互い共通の悩みを持っていることを知る。


第1話から読んでいますが、最初この雑誌のテーマにどう持って行くのか予測がつきませんでした。一穂ミチさんが、内面を情緒的に表現されるイメージがあったのと、ありがちな(それも本来おかしいが)「不満を解消するための目的で寝たら、恋愛感情が芽生えた」とはならなかったのとで、どう寝る展開になるのか、と思って読んでいました。


さらに、阻害要因になりそうな話がちらほら出てくる。

例えば、萩原は(確か)第6話で、同僚の浮気を見とがめていたり。

「浮気が嫌いということは、萩原と恋愛で向き合うためには、かおりとの関係を清算する必要がありますな」

と思っていた。第7回でも萩原は、浮気は絶対ばれるからしないと言っていたし。


でもたまにお互い恋愛のような感情が見え隠れし始めて、面白い。例えば、萩原は和章に、半井はかおりにほんの少し不満を感じることがあるところとか。


第7話では、萩原も半井も、かおりと和章に不信感が生まれ、萩原が半井に、寝たいと言う。半井が承諾したところで、次号につながります。半井の返事があって、良かった。萩原の言葉で終わっていたら悶絶死するところでした。


最新話の第8話は濡れ場です。いいなあと思ったのは、お互いの名前を読んでいるところ。萩原は、かおりではなく半井の名前を呼ぶ。半井もそう。彼女や和章と寝られないことの代償じゃないことがわかって、うれしい。

しかし、かおりが萩原の携帯を見たため、あっさり二人が寝た事がばれてしまう。

今まで、かおりとの話し合いを避けていたのに、どう蹴りをつけるのだろう。


最初一ヶ月に1話のペースで更新されていたのが、2週間おきに、次に1週間おきに更新されています。

うれしいけど、逆に間隔が空いたらつらいと思っていました。が、9月13日に文庫化されるそうなので、それまでに終わるのであれば、間隔が空くことはないと推測しています。文庫化の関係か、今は、第1話と第8話のみ公開されています。


「ふったらどしゃぶり」、一度嫌な事が起きると続けて起きるという意味もあるらしいですが、私は、この小説では「一度箍が外れたら、深みにはまってしまう」だといいなあと思っています。


あと、途中の話で出てきた、雨の音が鳴るサイト、気になって探しました。雷の音も入れられるということで、↓かなと推測しています。AndroidやiPhoneではアプリを買うところは違いそうだけど。


raining.fm

http://raining.fm/