ネタばれ：ふったらどしゃぶり When it rains,it pours最終回

こちらも2013/07/22 22:57に書いたものの転載。

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BLネタで、ネタばれあります。下げます。

一穂ミチさんの「ふったらどしゃぶり」、第9回が最終回でした。何が驚いたって、和章が半井のことをずっと好きだったことです。半井の片思いの苦しみは何だったんだ。。。据え膳食わずを決め込んでいた和章が、据え膳が萩原と寝たと知って逆上、無理やり半井と寝ます。意に反しているのに快楽を半井が感じるところと、お互い今までの我慢から解放されたけど、離れることを決めるところとが、ちょっと消化不良でした。わかる気もするけど。

萩原とかおりの関係も同じく。萩原が、今までの主義に反して浮気したことを、どう説明するのかと楽しみにしていたけど、かおりの方から、「好きだけど、男の人と寝たひとは生理的に無理」とあっさり結論を出してしまった。

その後は良かったです。会うのを止めようと半井に言われた後も、萩原は、半井が会いたそうにしていた半井の旧友（平岩）と連絡を取ろうとする。半井が和章から離れたと知らなくても、半井のために行動する、見返りを求めない愛情の真っ当さ。

その行動や萩原がかおりと別れたことを知った半井が、最後萩原に声をかけるのは当然の帰結だろう。お互いの気持ちを通じ合わせたところで終わり。さわやかです。

文庫では書き下ろしがあるそう。その後、恋愛感情がこもったキスをする二人が見たいなー。