連載感想 俺が好きなど嗤わせる3 (里つばめ)
神谷の恋愛観が気になる第3回
第1回・第2回からの続きです。
神谷の好きなポイントは「顔と体」だと言う梶に、神谷は鼻白む。一方、元セフレの杉本が、神谷に復縁を迫ってきた。体よくあしらった神谷は、梶に電話をかけ、「梶の声を聞いていると変な気分になる」と言う。
- 神谷、実は杉本は本気で好きだったのか
第1話で、「そろそろハメて欲しいんじゃないの?」と失礼な発言をしたがために神谷に殴られた杉本が、神谷が会社から出てくるのをまた待っている。
杉本のこと、ついついセフレだセフレだと思っていたが、どうやら様子が違うのよね。
酔っ払いに絡まれた神谷を、杉本は助けに入っているし、それに、杉本に神谷が「ちゃんと話したくて」「俺なんかした?」と話し合おうとしていて、どうやら神谷が一方的に三下り半を突きつけ、杉本はそれに納得できていないよう。
思うに、神谷は杉本とそれなりに本気で付き合っていたのに、杉本の貞操観念が自分と違っていて、幻滅したんじゃないかなあ。
梶に言っていた「セフレ」は、後からそう納得したんじゃなかろうか。
- 梶は、同期な分、下衆なこと言っても利がある。
杉本は「そろそろハメて欲しいんじゃないの?」と神谷に言って鉄拳をくらっていたが、梶は(神谷に惚れたポイントは)「顔と体」と言っても、許されている。ここらへんは、同期で付き合いが長いからゆえか。
相変わらず梶が押したり引いたりがうまいのもあるな。下衆なこといっても、その後、しゃがみこんで「この年で好きとか言うことになるとは思わなかった」と弱みを見せたりね。 - 女性がきちんと働いている職場に好感
神谷のチームも梶のチームも(さらに言うならGAPSの長谷川のチームも)、女性がいるのが好感が持てる。秘書的な役割の人ではなく、神谷たちと同じ仕事をしている人たち。しかも、若い人だけでなく、多分40〜50代の女性がいて、なんだかほっとするのは私だけかしら。
あと、梶の職場忙しいけど、部下の子供が怪我したら、その男性の部下をすぐ帰らせるところもよい。
「めちゃめちゃ働くけど、それも家族あっての話。当たり前だけど、父親だって家族第一」という価値観があって、よい。
偏見だが、日本のメガバンクっぽくないというか。 - その他細かいところ
・杉本が左手首に時計をはめているんだけど、「なんだそれなら大丈夫」のコマだけ右手首になっている気がする。
2人がだらだらと同期っぽさを出しているのもいいけど、恋愛もみたい。